没デザインアーカイブ 2020年7月
はい。コンペの敗戦デザインの反省会をします。
これまでデザイン公募っていうとポスターとかの平面作品を多めにやっていたんですけど、2019年〜はちょこちょこ新しい事もやってみたいなぁって事で、キャラデザイン・ロゴデザインなんかもやってみたりしていました。グラフィックデザインと一口に言っても、分野によって考え方が違うので勉強になりますね。ここ一年ほど公募全然勝ててないので、というか本業のコンペものすら負け戦が続いておるので…今年こそは何かしらの勝ちを作りたいところ。
全力反省会、します。
FMpipiキャラデザイン公募
岐阜・多治見のローカルラジオ局のキャラクター募集でした。地元地域なので、もしも採用されたら嬉しいな〜くらいの気持ちで応募。2018年8月ごろ作成していました。
設定としては、元気な子豚のラジオパーソナリティ。男の子。実は尻尾から電波を受信・発信できます。
PiPi という局の愛称にちなんだ生き物にしたかったので、P から始まる生き物ということでPig(ピッグ:豚)にしました。
これまでのキャラクター・ピピちゃんのピンク色、体部分のハート、頭部のアンテナは尻尾に、特徴を引き継いだイメージにしています。
瞳のカラーは局ロゴのカラーを参考にしていて、瞳の形状はP と i で作っています。
採用作品はこちら。
ピーピーいうから鳥なのかな?その発想はなかった。
なるみちゃんがメインで、ホットちゃんはサブキャラらしいです。
やっぱヘッドフォンと尻尾アンテナはありがち。
Pop’n Fruit Cafe イラストコンテスト
大阪にあるPop’n Fruit Cafeの商品「チーズづくしの贅沢モンブランパフェ」の美味しさを伝えるイラストを描こう!という企画でした。2020年5月作成。
厳密にはデザインではないかもしれんが、まぁ公募落選ですので。はぁ、パフェ食べたい。
対象作品はこちら。
柔らかい絵柄が可愛いです。季節ごとにフルーツが変わるっていうのをどう表すかってのは悩んだんですが、もう代表的なもの選んで文字で説明しちゃうのが素直だったね。
チーズが添えてあるのが、わかりやすくていいなと思います。
なんというか、受賞作と比べると私の絵はメリハリに欠ける。
でも、楽しく描けた企画でした。
登別50周年ロゴ
2019年6月作成。北海道・登別市の市政50周年記念のロゴ公募に応募したものです。
登別の頭文字『の』と、登別といえば『温泉』という事で、温泉の湯気をモチーフにデザインしました。カラーリングは、自然をイメージする緑、海のイメージの青、人々の明るい未来をイメージした黄色です。『協働』『住みたいと思うまち』を目指すというポリシーは、笑顔と柔らかな曲線のつながりで表現しています。
あらためて見ると、雑に作った感じがにじみ出ている…と思います。パスのラインが汚え。
一方、採用作品はこちら。
デザイン考案者:白石 長(しらいしたける)さん 大阪府在住
登別では、有名な『地獄谷』があるため、鬼がシンボルとして使われることがよくあるそう。
構成要素としては、地元の人から見てもわかりやすいだろうなと思いますし、観光業なんかで他の地域の方が見ても印象に残りそうです。
パキッと赤なのも、視認性が良くて、おめでたみも鬼っぽさもあるのが良いのかなと感じました。
ちなみに、私の発想に近い作品が最終選考にいたようです。
ひらがなの『の』をモチーフに、自然(山並み、温泉、湖、海)・人々の明るい気持ちを表現しているそうです。
『の』が白地なのが頭いいなと思います。
ただ、やっぱり自然っていうモチーフは他地区にもありがちだし、鬼の独自性と赤のインパクトには勝てなかったかなぁと感じました。
SATOUMI (新高知県立足摺海洋館)シンボルマーク
2019年5月ごろ作成。高知県立の水族館が「SATOUMI」としてリニューアルされるということで、シンボルマークを公募していたものに提出しました。
「SATOUMI」は海と人々の共生をイメージしているということで、『&』の形をベースに、人と魚のシルエットで繋がりを表現しました。
色は、ピンクは人、青が海を表し、そのグラデーションで調和をイメージしています。柔らかな色味・曲線のデザインで、誰からも親しまれるシンボルを目指しました。
一方、採用作品が以下。
受賞者:管 拓也(すが たくや)さん
作品コンセプト:「子供の頃に親と「SATOUMI」に行ったときのことを絵に描いて、今度は自分が親になってから子供と一緒に「SATOUMI」に行く」という世代間のつながりをイメージしながら制作しました。新しい水族館が子供から大人まで幅広い世代の方々に末永く愛される場所になるようにとの思いを込めています。
大変失礼を承知で言うと、これに負けたんかぁ…と脱力してしまいました。
ある意味絶対私の中からは出てこないシンボルだと思います。
子供が描いたようなという発想はとても真っ当なものだと思いますが、だとしたらもうちょっとクレヨンぽい手書き線に振るとか、カラフルにするとか、やりようはあるのではと思ってしまった…。何もこんな、マウスでペイントで描いたみたいなのにせんでも…。
でもこれを「SATOUMI」や県職員が認めたから採用されているわけで、そう思うとデザインって難しい…ほんと難しい…。
富山まつりポスター
直近で公募出したものです。2020年5月作成。
前年度の採用作品が人物イラストを盛り込んだものになっていましたので、その要素は踏まえつつ、いろんな楽しいこと盛りだくさん!なお祭り感を表現しました。
漫画っぽい絵をがっつり描くっていうのはたまにしかやらないのですが、正直クライアントに刺さるかはかなり賭けな部分が強く、公募だからこそ好きに描いたったっていう感じです。
そして採用作品が以下。
引用:富山市公式ウェブサイト|過去の受賞ポスター(富山まつり)
過去の採用作品とは毛色が全然違ってビックリしました。しかし、カッコいいです。素直に完敗です。
かなりシンプルに振っているのですが、色彩構成・曲線のバランスが美しく、力強いデザインですね。
海外の人が見ても受け入れられそう。万博とか、オリンピックとか、そういう公的なものに近い匂いを感じるデザインだなと感じました。
優秀賞に残った採用以外の作品を見ていても、越中おわら節の笠をかぶった女性をモチーフにされているものが多いのかな。
過去の受賞作品を見ていても、富山市はデザイン感度が高いんだろうなぁと感じます。あ、補足ですが、富山まつりは本年は時勢を鑑みて開催できないようです。
富山デザインポスター
富山まつりのものと同時期に送りました。2020年5月作成。
富山で有名な「ブラックラーメン」をデザインフェアとかけてデザインしました。過去作も名物をモチーフにしたものが結構多かったのですが、その中でもまだ採用されてない名物をモチーフに。黒って、ベタ塗りで扱うの難しいなと思いながら作りました。器の一部に「TOYAMA DESIGN FAIR」と入れたのが気に入っています。
採用作品はこちら。
時事ネタ!!!!!
コロナウイルスの特効薬が求められている最近の世の中をうまくモチーフにしています。
薬の表現はもうちょっと凝ってもよかったんでは?と感じましたが、これはもう発想の一発勝ちですね。

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